【日本酒ニュース5本】2025年9月11日版|業界の最新トレンド|新商品・受賞・イベント【毎日更新】

毎日更新でお届けする「日本酒ニュース5本」シリーズ。
この記事では、話題のイベント情報から新しい日本酒の楽しみ方まで、5本のニュースをまとめてご紹介します。気になる話題をチェックして、ぜひ次の一杯やお出かけの参考にしてください。
【新商品】八海山から「純米大吟醸 八海山 雪のなかの酒」数量限定発売 ― 雪室熟成前の今だけの味わい

新商品の概要
新潟県南魚沼市の八海醸造から、雪室熟成「八海山 雪室貯蔵三年」の姉妹品として、「純米大吟醸 八海山 雪のなかの酒」が2025年9月11日より数量限定で発売されます。雪室貯蔵前の段階で製品化されたこの酒は、未来の熟成を思わせる透明感と、淡麗ながらも米の甘味・旨味の調和が特徴です。
雪室と商品の特徴
八海醸造が運営する「八海山雪室」は、冬に蓄えた1,000トンの雪を活用し、年間を通じて約4℃の低温を保つ天然の貯蔵庫です。ここで熟成された酒は、まろやかさやきれいな吟醸香が生まれることで知られています。
既存商品「純米大吟醸 八海山 雪室貯蔵三年」は3年間の雪室熟成を経たものですが、今回の「雪のなかの酒」はその前段階、雪室に入れる前の状態を味わえる珍しい一本です。
味わいのポイント
- 淡麗でクリアな口当たり
- 米の甘みと旨味の調和
- 透明感があり、将来の熟成を思わせる風味
- アルコール度数:約17度、精米歩合50%
価格と販売情報
希望小売価格は4,400円(税込、化粧箱入り)。9月11日から全国の酒販店や百貨店、一部スーパー、八海山オンラインストアなどで販売されます。
おすすめの楽しみ方
雪室熟成酒ファンはもちろん、淡麗系の純米大吟醸を好む人や、限定酒を探している方におすすめ。贈答品としても喜ばれる一本です。
購入リンク
参考・引用元
PR TIMES:八海山「純米大吟醸 八海山 雪のなかの酒」新発売
「2025年度 全米日本酒歓評会」の結果発表 ― 出羽桜や会津中将ら国際舞台で栄冠

品評会の概要
アメリカ・ハワイで開催された「全米日本酒歓評会 2025(U.S. National Sake Appraisal)」の結果が、日本時間で2025年9月10日に発表されました。
主な受賞銘柄
- 大吟醸酒部門A(精米歩合40%以下):出羽桜 大吟醸酒(山形県 出羽桜酒造)がグランプリ。
- 大吟醸酒部門B(精米歩合50%以下):会津中将 大吟醸 福乃香(福島県 鶴乃江酒造)がグランプリ。
- 吟醸酒部門:静岡県の蔵元「三和酒造」が「臥龍梅 純米吟醸 山田錦」でグランプリ。
- 純米酒部門A/Bでも複数のグランプリ・準グランプリが発表され、各地域の個性ある酒蔵が高く評価されています。
国際的な意義と展望
この品評会は2001年から毎年開催され、日本国外での日本酒評価で最も歴史が長いもののひとつです。
精米歩合の異なる純米酒部門が増設されるなど、国内の酒質トレンドや出品の傾向も反映されてきています。
購入リンク
参考・引用元
SAKETIMES:「2025年度 全米日本酒歓評会」の結果が発表されました!
フェアフィールド・バイ・マリオット × 黄桜:宿泊者限定の日本酒試飲会を10月11日開催

イベントの概要
ホテルブランド「フェアフィールド・バイ・マリオット 道の駅プロジェクト」が、京都の酒蔵「黄桜株式会社」とコラボレーションし、宿泊者限定の日本酒・ビール試飲イベントを開催します。日時は 2025年10月11日(土)16:00~19:00、場所はフェアフィールド・バイ・マリオット京都京丹波のロビーラウンジです。
試飲できる銘柄・飲み物
- 黄桜 S 純米大吟醸(京都県産山田錦使用、吟醸香と米の旨味のバランスが特徴)
- 黄桜 ペルル(ワイングラスで楽しむタイプ、日本酒としての華やかさあり)
- 黄桜 京都麦味 抹茶(酒蔵製造ビールとのコラボ、抹茶風味とホップの苦みが融合)
参加条件など
宿泊者であれば申し込み不要で自由参加可能。イベント参加費は無料ですが、20歳未満および運転予定の方の試飲は不可。お酒の提供時間内にラウンジで楽しめます。
おすすめポイント
- 宿泊を兼ねての旅行で、ゆったりとお酒を楽しみたい方にぴったり
- 普段なかなか体験できない、酒蔵との近さを感じられる試飲形式
- 京都・伏見の黄桜という老舗蔵の複数銘柄が揃うため、銘酒好きには注目の機会
購入リンク(参考)
参考・引用元
山梨の純米大吟醸「七賢・白心」がIWC SAKE部門で最高賞「チャンピオン・サケ」に選ばれる

受賞の詳細
世界最大規模のワイン品評会である「International Wine Challenge(IWC)」2025年のSAKE部門において、山梨県北杜市の山梨銘醸が醸す純米大吟醸酒「七賢・白心」が最高賞「Champion Sake(チャンピオン・サケ)」に輝きました。出品数は国内外含めて1,476銘柄。
酒の特徴
- 原料米:地元山梨産の酒米
- 精米歩合:27%まで磨いています。
- 仕込み水:甲斐駒ケ岳の雪解け水を使用し、低温でゆっくりと醸造。
- 熟成:-5℃で一年間熟成させ、芳醇さと繊細な風味を両立させているとの評価。
- 味わい評価:審査員からは白桃や湧き水を思わせる香り、柔らかな米の甘み、絹のような余韻が調和していると評されています。
酒蔵・地域の声
山梨銘醸の北原対馬社長は、「地域の恵みをボトルに込めた」こと、酒米、仕込み水、蔵人、地域農家の協力が受賞につながったと感激を語っています。
購入リンク(参考)
参考・引用元
沖縄タイムス:山梨純米大吟醸「七賢 白心」最高賞
SAKETIMES:「IWC(2025) SAKE部門 チャンピオン・サケ」結果発表
名古屋テレビ:山梨の「七賢 白心」がチャンピオン酒に
2024年度の日本酒輸出は金額・数量ともに増加 ― 海外市場拡大が鮮明に
最新の輸出実績
日本酒造組合中央会が発表したところによると、2024年度(1月~12月)の日本酒輸出総額は **約434.7億円**(前年比約5.8%増)、輸出量は **約3.10万キロリットル**(前年比約6.4%増)となりました。
国・地域別の動き
- アメリカ向け輸出が特に好調で、金額・数量ともに大きく伸びています。
- 中国・香港は金額ベースで減少傾向。中国は前年比で約6.2%の減、香港も約15.1%の減。
- 韓国、EU(英国含む)などが輸出国として拡大中。
- 輸出先の国・地域は過去最高で **約80か国** に。
背景と今後の展望
国内市場での飲酒者減少や若年層のアルコール消費の変化が指摘される中、輸出は日本酒業界にとって重要な成長分野となっています。特にアメリカでの販路拡大、レストランや小売店での扱い増加が輸出額・数量の増加を牽引しています。
また、農林水産省や日本酒造組合中央会などでは、2020年代後半にかけての目標として輸出額7~8百億円規模、日本酒のブランド力向上・地域性の訴求強化を掲げています。
参考・引用元
日本酒造組合中央会 プレスリリース:2024年度輸出実績
JETRO:日本酒の海外市場開拓レポート
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