【日本酒ニュース5本】2025年9月7日版|業界の最新トレンド|新商品・受賞・イベント【毎日更新】

毎日更新でお届けする「日本酒ニュース5本」シリーズ。
本日は、酒蔵支援策や最先端の発酵研究、全国の地酒フェス、ダム熟成酒イベント、そして暦の節目「白露」の解説など、多彩な話題が盛りだくさんです。読者の関心を引きそうな厳選5本を以下にご紹介します。
- 島根県、酒米高騰に対応し蔵元を支援する152億円規模の補正予算を発表
- 津南醸造、「日本酒×ロンジェビティ」のシンポジウムでアップサイクルや新潮流を紹介
- 「妙高酔祭」、妙高産ワイン・日本酒・ウイスキーを楽しむ初開催イベント
- 名古屋で「ダムSAKEフェスタ~熟・3rd STAGE 2025~」開催決定!ダム貯蔵酒の飲み比べ
- 二十四節気「白露」が本日スタート、秋の気配と日本酒シーズンの到来を感じる頃
この記事では、話題のイベント情報から新しい日本酒の楽しみ方まで、5本のニュースをまとめてご紹介します。気になる話題をチェックして、ぜひ次の一杯やお出かけの参考にしてください。
島根県、酒米価格高騰に対応し、蔵元支援のため152億円補正予算案を発表
背景:酒米価格の高騰が蔵元経営を直撃
2025年9月5日、島根県は総額152億円の9月補正予算案を公表しました。これは、コメの価格上昇による酒米の高騰が、日本酒を醸造する蔵元の経営に深刻な影響を及ぼしていることを受けた対応です。
酒米購入費の一部を補助:1.1億円の新規支出
この補正予算案には、県内酒造メーカーによる県産酒米の購入費の一部を支援する「県産酒米確保緊急支援事業」として、約1.1億円(111百万円)が盛り込まれています。この補助により、蔵元の負担軽減と地域酒造業の維持を図る狙いです。
補正予算の全体像
- 補正総額:152億円(今年度一般会計を前年度比で62億円増)
- 主な内訳:
- 酒米支援:約1.1億円
- その他:島根半島震災対策、道路照明柱の点検・対策なども含む
意義と展望
地元蔵元にとって、原料コストの急激な上昇は収益に直結する問題です。酒米購入補助は、生産の安定化とブランド維持に寄与する重要な施策であり、日本酒文化を支える地方自治体の取り組みとして注目されます。
参考
津南醸造がシンポジウム「日本酒×ロンジェビティの可能性」に登壇
発酵×長寿をテーマにした先端シンポが注目
新潟県中魚沼郡津南町に本社を構える酒蔵「津南醸造」が、2025年8月8日、東京都・高輪ゲートウェイ駅近くのTAKANAWA GATEWAY Link Scholars’ Hub(LiSH)で開催されたシンポジウム「日本酒×ロンジェビティの可能性」にゲスト登壇しました。
“アップサイクル”と“SAKESOME”研究を紹介
このシンポジウムでは、発酵技術と長寿研究の最前線について、津南醸造が取り組む以下の内容が紹介されました:
- 酒粕や副産物を活用した「日本酒アップサイクル・プロジェクト」
- 日本酒由来のナノ粒子「SAKESOME」研究への協力
- 純米大吟醸「GO TERRACE」のウェルカムドリンク提供と試飲
これらは、発酵という伝統技術と科学を組み合わせた革新的なアプローチとして注目されました。
背景と意義
国内の日本酒市場が成熟する一方、海外では低アルコールや機能性、日本酒の副産物利用などへの関心が高まっています。津南醸造の取り組みは、フードロス削減や地域資源の循環活用という観点からも、サステナブルな日本酒の未来を提案するものです。
購入リンク
「GO TERRACE」や関連日本酒が気になる方はこちらからご覧いただけます:
参考
初開催!「妙高酔祭」—妙高産ワイン・日本酒・ウイスキーが集結

妙高市初の地酒&地ワインフェスが登場
2025年9月14日(日)、新潟県妙高市の関山駅ロータリーにて、地元の酒文化を体験できる「妙高酔祭」が初開催されます。妙高市ならではのワイン、日本酒、さらには来年からのウイスキー蒸留計画の紹介など、多彩なお酒が楽しめる注目イベントです。
出品予定の銘柄と魅力
- 雪のひとかけら — 妙高産のブドウから造られたワイン
- 君の井(日本酒)
- 千代の光(日本酒)
- 鮎正宗(日本酒)
- 2026年開始予定の妙高産ウイスキーに関する紹介あり
- ビールやラーメン・クレープなどのフード出店も充実
会場とスケジュール
- 日時:2025年9月14日(日)11:00~20:00
- 会場:えちごトキめき鉄道・関山駅ロータリー(妙高市)
- じゃんけん大会(景品あり):14:00~、16:00~
参考
名古屋で「ダムSAKEフェスタ~熟・3rd STAGE 2025~」開催決定!ダム貯蔵酒の飲み比べ
ダムの冷涼な環境で熟成された特別な日本酒
名古屋の中心部にある「Hisaya-odori Park(久屋大通公園)テレビトーヒロバ」で9月13日・14日に開催が決定しました。
「ダム熟成酒」とは、ダムの貯水池近くにある冷涼で一定した温度環境を活用して貯蔵・熟成させた日本酒のこと。ゆっくりと熟成されることで、まろやかで深みのある味わいが生まれると注目を集めています。
全国の蔵元と個性豊かなラインナップ
今回のイベントには、全国からダム熟成酒を手掛ける蔵元が集結し、試飲や購入が可能です。
通常の熟成酒と飲み比べることで、その特長をより深く体感できます。さらに、杜氏によるトークセッションや、ダムと地域のつながりをテーマにした展示も予定されています。
開催概要
日程 | 2025年9月13日(土)~9月14日(日) |
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時間 | 11:00~18:00(備考:日曜日11:00~17:00) |
開催場所 | Hisaya-odori Park(ヒサヤオオドオリパーク) テレビトーヒロバ |
料金 | 有料:前売り 2,000円/当日券 2,500円(税込) ※お猪口・酒札10枚付・和らぎ水・お猪口ホルダー付き ※試飲にはスターターセットのご購入が必要となります。 ※前売りチケットの購入・チケットぴあ https://w.pia.jp/t/dam-sake-festa/ ・参加各蔵元 ・酒ゃおおたけ ・リカーショップオオタケ ・THE蔵 ・糀MARUTANI |
お問い合わせ先 | ダム貯蔵酒サミット実行委員会 |
メールアドレス | mit1787w@gmail.com |
詳細は公式ページよりご確認ください。
公式Instagram
公式Facebook
二十四節気「白露」が本日スタート、秋の気配と日本酒シーズンの到来
白露とは?
2025年9月7日、本日より二十四節気の一つ「白露(はくろ)」が始まります。
白露は、朝晩に露が見え始めることから名付けられ、秋の気配を感じる時期。気温が徐々に下がり、湿気が露となって草木に宿ることが特徴です。
秋の日本酒シーズン到来
白露の時期は、実りの秋に合わせて酒造りにも大きな影響があります。
酒米の収穫が近づき、新酒の仕込みや秋上がりの日本酒の出荷も本格化。
まろやかで味わい深い秋の日本酒を楽しむ絶好のタイミングです。
おすすめの秋酒とリンク
白露の季節に楽しみたい注目の銘柄をいくつかご紹介します。
日本酒との楽しみ方
白露の時期は、涼しくなった夜にゆっくりとお燗を楽しむのもおすすめです。
新米の味覚や秋の食材と合わせることで、季節感あふれる食卓を演出できます。
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